パーソナルトレーナーは自らが健康である事
パーソナルトレーナーを目指す人にとって、まず大切なことは、「基本」を身に付ける事です。
その「基本」とは、自らが健康であり、健康を探求し続けている事、そしてその先にお客様の健康があり、そのお客様の健康を探求する事です。
逆に言うと、お客様の健康の為に自らの健康を探求し続ける必要があると言っても良いでしょう。
健康でないトレーナーは良いトレーナーとは言えません。また、自らの健康を探求しないトレーナーも良いトレーナーではありません。
自分自身の健康にまずは目を向けて実践する事によって、様々な答えが見えて来ます。世の中の溢れている健康情報や筋トレ情報などを精査し、自分自身を実験台にして検証する事が「基本」を身に付ける第一歩になります。
パーソナルトレーナーとして必要な知識や技術、経験は、全て「基本」がベースになっており、その基本の上に様々なクライアントのニーズに応えられる応用力が身に付いていきます。そうすることで初めてお客様の満足度が満たされていくのです。
運動と健康の大切さを伝え続ける事
現代社会において「運動不足」は不健康を招く最大の原因と言えます。自らの健康を築く為には、まずは運動をしっかりと行うこと。そしてお客様に健康を与える為には「運動とはいかに健康に良いのか」を常に研究し学ぶ事です。
運動が健康に与える良い影響については、すでに多くの研究がされており、国民全体の関心事の一つとして、健康維持の為には「必須アイテム」になっています。
一方で日本では世界のフィットネス先進国に比べてもまだまだフィットネス人口が少なく、「運動が健康に良い」事は解っていても、なかなか実行に移せていない現状があります。
僕たちパーソナルトレーナーは、お客様のニーズにお応えすると同時に、社会における大きな役割を担う専門家として、社会に発信し続け、活動を広げていく意義があると思います。
そして、その社会的な意義こそが、僕たちパーソナルトレーナーにとっての大きな原動力になるのです。
パーソナルトレーナーは「見た目も大切」
もしあなたがクライアントだった場合、スタイルが良くないトレーナーからスタイルアップのトレーニングを教えてもらいたいとは決して思えないでしょう。
姿勢改善をして欲しいと思っているのに、教えてくれるトレーナーの姿勢が悪かったら、そんな人にお金を払いたくないと思うはずです。
どれだけ言葉で良い事をを語られても、「見た目」にその内容の説得力が無ければ、伝わり方が大きく半減してしまいます。
パーソナルトレーナーとして大切なことは、お客様に与える説得力の大きさであり、それは稼ぐために必要最低限の原資となります。
「見た目」を疎かにするパーソナルトレーナーは、いずれお客様や新人スタッフからの信頼を保てなくなってしまうでしょう。
それくらい、パーソナルトレーナーとして、見た目にこだわる事は重要なのです。
パーソナルトレーナーは、「学び続ける」ことが重要
人体や脳、健康分野は、宇宙の様に幅の広い分野であり、まだまだ解らない事だらけです。今日の常識は明日には覆っているかも知れません。
しかも、人間の身体の構造は千差万別。実際に人体における学問として習う事は、それらの平均的な部分を解りやすく解説したものに過ぎず、現場で接するクライアントが教科書や授業で習ったようにならない事なんて現場では日常茶飯事です。
さらに言えば、医学の世界では、症状に対しての対処療法が基本ですので、答え合わせがしやすく、その手法に対しての微調整がしやすいのに対して、基本的に健康体を扱うパーソナルトレーナーは、現状から目的の状態に至るまでのプロセスにおいて曖昧な部分が多く、答えを導きにくいという世界です。
ゆえに、社会的地位がなかなか認められず、待遇も向上しないという不利な状況に陥ってしまうのです。
だからこそ、パーソナルトレーナーは「学び続ける」事が重要であり、その誠実さが担保されて初めてクライアントからの信頼が得られるのです。
たくさんのクライアントに信頼され、良いパーソナルトレーナーになる為には、まず日々の鍛錬と共に、常に進化する健康に関する知識や情報にアンテナを立てておく事がとても重要なのです。